![浅野]()
■カウンセリングサービスの浅野寿和です。いつもありがとうございます。
最近、僕の大切な仲間の結婚式に出席してきたんです。結婚式というのはいつ参加してもいいものです。幸せそうな二人を見るだけでこちらも本当に幸せな気分になるんですよね。
こういう経験をすると思い出すんですよね、初心を。幸せオーラ満載な二人を見て、愛しあうってこういうことなんだよなーと、改めていろいろ感じるものがありました。
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■それでは今日のテーマです。
「何が足りない?!」と探し続ける彼と恋愛
今日は、最近カウンセリングの中でリクエストを頂いたので、今回そのリクエストに沿った内容にしてみたいと思います。
「彼(夫)が突然冷たくなっちゃった」というお話をお伺いすることがあります。
「彼(夫)が別れよう」と言い始めたというお話もお伺いすることがあります。
突然冷たくなるということもあれば、ある時を境に「彼の表情がうかない感じになった」「怒りっぽくなった」なんてお話もありますけれど。
どうして彼(夫)は突然そうなっちゃったんでしょう?という女性の皆さんからのご質問。
もちろんそれが彼の「一時的な感情の揺れ」の場合もあるんですけどね。しばらくすると元に戻ることもあるんですが。そうじゃなくどんどん二人の関係が冷え込んじゃった、なんてことになれば、不安もどんどん高まるかもしれませんよね。
こういったお話をお伺いする時「彼、仕事での異動や昇進などはありませんでしたか?悩んでいませんでした?」といったお話は僕から少なからずお聞きすることです。
ということで今日は「男性と仕事とパートナーシップ」について書いてみたいと思います。よろしければお付き合い下さい。
■男性と仕事の関係は「仕事での成功=男性としての価値」ぐらい感じるとても大きなもので、仕事での責任の増加、プレッシャーの増加、また職場での対人関係の変化は、とにかく恋愛・パートナーシップにまで影響をおよぼすことが多いのですね。
彼がフリーランスのようなお仕事をされていれば、景気や収入、取引先や顧客などとの関係も大きく影響します。
そして、仕事の面で大きな変化が起きた時、その変化に男性が対応しきれないなんて状態も考えられなくはないのです。
そんな時、仕事と恋ならば、仕事を取る男性は少なくないかもしれませんし、仕事の中の悩みが男性のプライベートでのコンディションにまで影響を及ぼすこともあるでしょう。
「男性にとっての仕事って何なんですか?」
カウンセリングの中で女性のみなさんからそういったご質問を受けることがあります。
そもそも仕事の場はまだまだ競争の強い戦いの場である場合も少なくないんですよね。
そこでの「負け」はある意味「死」と等しい。男性の中にそんな感覚をもたらすこともあるんです。また、負けたけれど生き残った、ということは「生き恥を晒す」感覚をもたらすこともあるでしょう。だから、決して負けを認めてはならないし、認められないわけですよね。
そんな感覚が男性の中に強く沸き上がっている時、力なきものは敗者、そんな自分に男性は振り向く女性などいない、と感じている部分があるからですね。
だから、そういった状況に置かれた男性は「笑顔で女性に向き合う」事は少ない、というのも心を見つめていくとある意味納得できる話ではあるんです。それがいい事かどうかは別にして。
■このような状態にある男性の心は常にネガティヴモードになっていますから、やっぱり様々な面でネガティヴさが溢れ出してくるものです。
むしろ、あなたにも張り合ってきたり、冷たい態度をとったり、ネガティヴな発言をする事のほうが多いはずなんですね。それはまるで「愛しにくい態度」である場合も多いかもしれません。
ただこの心理状態は、彼が自分の事を信頼できていない状態だと言えるでしょう。
そもそも「競争状態」の心の状態に付き物の感情こそ「劣等感」「自信の無さ」なんですよね。つまり「弱さ」なんです。
男性が、劣等感や自信の無さが強く刺激されているから「負けられない」と感じるし「負け=死」といったイメージが浮かび上がってくる。逆に男性に今の状況を乗り越える自信があれば、心が過剰な競争状態にならないわけですよね。
そしておそらく、ビジネスでも悩みの中にいるといいますか、とても難しいことや、自分に今、足りないものばかりに意識が行っている事が多いはずでしょう。
■そこで今回のケースのような発言をする男性、の側にいる女性の皆さんに少し考えてみて欲しいんですが。
彼って基本、こういった悩み方しません?
「自分に何が足りない、何が求められているか」という発想や。
「周囲や人、会社、友人、同僚・・・などのどこが不十分だ」といったネガティヴ発言をしませんか?
どうでしょうか?その辺りそばにいて、どうお感じになりますか?
そんな男性の心の中では「きっと女性もそういった目で自分を見つめているのでは?」という不
安や怖れを抱えても不思議じゃないんです。
男性が、あなたのことを信じたくても信じ切れない自分がいる。そんな状態を作るのが「弱さ」「不安」「怖れ」なんですよね。
なので、些細な不満を女性がぶつけただけなのに、男性が過剰に反応する、怒り出すなんて現象が起きるわけです。「やっぱり君も僕のことと信頼していなんだろう、不十分だと思っているんだろう」と感じるからですね。
そんな彼の態度を見て、女性が「私のことが嫌いになった?」という気持ちで、目の前で起こる事の全てを見てしまうと、あなたが不安と怒りと悲しみを拾ってしまいます。
特に、女性の心理としては「無価値感」が強くあると、「私を見て欲しい」という自己顕示欲が出てくることがあります。その気持ちを抑えるとなればやっぱり切ないですし辛いこともありますよね。
ただ、ここでお互いに真正面から不安をぶつけてもあまりうまくいきませんから、あなたの気持ちは気持ちとして扱って、少し彼と接する工夫が必要なんですよね。
■さて、こういった男性の話をする時、僕はテニスの錦織圭選手のお話を思い出します。
世界のトッププレイヤーになられた彼は、とにかくかなり高いレベルで常にしのぎを削っている方。その彼が「勝てない相手はもういない」と言われたわけですね。
それまでの彼はとても謙虚な方で、今もそれに変わりがないとも言われています。
そんな彼を変えていったのはコーチであるマイケル・チャン氏の言葉だと言われていますね。
「Believe,Believe,You can do it(自分を信じろ!君ならできる!)」
「君は憧れだったフェデラーに勝ったじゃないか」
「どうしてチャンピオンに相応しい自分の実力を信じないんだ」
そしてマイケル・チャン氏は、錦織選手にひたすら基礎的な練習を課したとも言われていますね。
その後、彼は成功への道を駆け上がっていく、ということなのであれば、ここから学べることはたくさんあるなと僕は感じるんです。
確かに難しい課題にチャレンジすることも大切なことですよね。
ただ、私達がそもそも持っている実力をある程度引き出していくには、小さな成功体験を常に与えていくことで実現できる可能性があります。とにかく「できる」を感じることが大切なんです。
しかし、私達は悩みのまっただ中にいる時、その成功の質にばかり目を取られてしまいがちです。
自分が成長するためには自分に何が足りないのか?と考え、更に高度な課題を自分に課そうと考える人は少なくないと思うんですよね。時にはソレが全てだぐらいに感じることもあるでしょう。まさに自立のパターンそのものですけどね。
■もしあなたのパートナーがこういったタイプの男性で、これから上手くやっていくためにどうしたら良いの?と感じていらっしゃるならば。
まず彼は今、仕事で「劣等感」「自信の無さ」を強く刺激されているのかもしれない、と理解してみてくださいね。心の中でそういったネガティヴさが溢れていて、この感覚を何とかすることに手一杯なのかもしれません。
だからこそ、彼に対してのアプローつは「承認する」「褒める」というスタンスで。あまりに彼が激しく荒れている時、落ち込んでいる時はそっとしておくことも大切ですけどね。
そこを意識して、できるだけあなたと彼が対立する関係は避けたほうが良さそうです。
「凄いね」「頑張ってるね」「素敵だね」「あなたにしかできないことだね」などなど。
ちょっと勇気がいりますけどね。最初はそーっとでもいいので褒めてみましょう。
そして彼にそう接しているあなたのこと、ちゃんと褒めていきましょう。私って凄い女性なんだなーと。ここが不足すると、あなたも彼のネガティヴさにお付き合いしてしまうことになって、更に辛くなる可能性もありますからね。(この話を詳しく書くと長くなりますのでまた別の機会に。)
また、こういう時「なかなか褒め言葉が出てこない・・・」という方は、きっと自分に厳しい方なのかな?と思います。自分に褒め言葉を普段から使っていない分、褒め言葉を心の中に持たないといった部分があるのかも?普段から自分をちゃんと褒めていきましょうね。
とはいえ、彼があなたの言葉をそう簡単には受け取らない場合もありますけど彼といっしょにいたいと思われるならば、根気よく。もちろん期限を決めてもいいですよね、ここまで頑張ってみよう、みたいな。
■そして最後は男性のみなさんに向けてのメッセージです。
あなたは彼女に仕事で悩む自分を見せられないだとか、自分がいろいろと葛藤を持っている事を女性に知られたくないと思われているのかもしれません。
仕事や自分自身に対して厳しさを向ける方ほど、こういった恋愛のパターンになることがあるのかもしれませんね。
そんな時は少し立ち止まって、どうしてパートナーである女性はあなたの傍にいるのだろう、と考えてみてはいかがでしょうか。
私達の心理学の中にある言葉にこんなものがあります。
「あなたが癒せていない感情があると、あなたは相手にも同じ感情があると理解できない」
あなたが弱い自分、努力しても限界を感じている自分をどう扱っているのか?
もしあなたがご自分を酷く追い込み続けているならば、きっとそんな自分を誰かが愛してくれているなんて感じられないはずなんです。時々、意識的に甘えることはできても、本当の弱さなんて晒せないこともあるかもしれません。
だから更に自分の意味を探して、仕事に躍起になることもあるかもしれませんしね。
そういう意味では仕事の問題でも、その辺り、もしかするとパートナーシップレベルと同じパターンが見えてくる男性も少なくないんですよね。
一人で抱えたり、自分に過剰な期待と責任を課していませんか?
ただひたすら高いレベルの困難に一人で立ち向かおうとしていませんか?
自分の限界を感じた時、誰かを信頼して頼れていますでしょうか?誰かの知恵、ちゃんと借りれてますか?
もしかすると、もう今のあなたは「一人で自分の答えを出す」心の成長プロセスにいないのかもしれません。
それぐらいに十分一人で努力し、成長されてきたのかもしれません。そしてあなたの弱さ、自信の無さは、今までの方法で払拭されるとは限らないのかも?
次はどんな自分を誰と分かちあうか・・・が大切なのかもしれませんね。
今回は以上です、最後までご覧頂きましてありがとうございました。